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耐次亜塩素ゴム

耐次亜塩素ゴム(耐塩素EPDM)開発期間:約2年間

お客様の課題

近年、大切な水源である河川や湖の汚染が進行しています。上水道の殺菌には主に塩素系薬剤が使われますが、その結果、上水道中の残留塩素濃度が上昇、水道水関連で使用されるゴム部分が塩素により劣化し、黒水等のトラブル発生につながることがあります。 水道水関連に使用されているゴム部品で、特に耐塩素性を要求される部分には多くの場合、耐水性、化学的安定性および経済性の面からEPDM材もしくはEPM材が使用されています。 しかし、これらのゴム材は、水道水中の塩素系薬剤により溶存酸素等の影響を受け、経年とともにゴムカーボン等の補強剤が遊離し、徐々に劣化します。

高木ゴム工業の提案と取り組み

弊社からの提案は、フッ素ゴムを使用せずに、あくまでEPDM材で耐塩素性ゴムを作ることでした。確かに、水道水用にフッ素ゴムを使用する場合、黒水発生等の不具合は皆無です。また耐塩素性においては、弊社の耐塩素ゴム(耐塩素EPDM)と比較するとフッ素ゴムの方が優れていることは事実です。 しかし、フッ素ゴムには「高価である」という欠点があります。開発においては低コスト化をも図りながら、EPDMでフッ素並みの耐塩素性を出すべく約50種類の配合を考え、その検証をすすめて行きました。

製品への評価

弊社開発の耐塩素ゴムは、フッ素ゴムに匹敵する耐塩素性を備え、また優れた耐熱性と低コストをも実現したゴム素材という評価をいただきました。 現在、弊社開発の耐塩素ゴムは、配管資材業界のニーズにお応えできる製品として、広くシェアを拡大中です。